技術コラム・欠陥診断ナレッジ
ダイカスト現場の技術知見と実務ノウハウに基づき、アルミダイカストの品質改善、欠陥対策(巣・エア漏れ)、工法選定、中国サプライヤー管理の実務ノウハウを公開しています。
ダイカストの湯境・コールドシャットはなぜ発生するのか|原因と対策を発生位置から切り分ける
ダイカスト製品の表面に、細い線状の模様や、金属が十分につながっていないような境界が現れることがあります。 こうした不具合が「湯境」「コールドシャット」と呼ばれる場合、現場では、 溶湯温度を上げる 金型温度を上げる 射出速度を上げる といった対策が最初に検討されることがあります。 しかし、コールドシャットは単純な「温度不足」だけで発生する不具合ではありません。…
既存のダイカスト金型を別工場へ移管するとき、量産再立上げ前に何を確認すべきか
すでに量産実績のあるダイカスト製品でも、供給先の変更、品質・納期問題、能力不足、事業継続上のリスク、コスト見直し、第二調達先の確保などを理由に、既存の金型を別の工場へ移管することがあります。 このとき注意したいのは、「金型を移すこと」と「量産工程を移すこと」は同じではないという点です。 金型そのものを新しい工場へ運び、別のダイカストマシンへ取り付けるだけで、…
ダイカスト金型トライ後、初品をどう評価して量産移行を判断するか
ダイカスト金型が完成し、最初のトライで製品が成形できるようになると、プロジェクトは「金型を作る段階」から「量産できる状態を確認する段階」へ移ります。 このとき注意したいのは、初品が図面要求を満たしたことと、その金型・工程が量産可能な状態になったことは同じではないという点です。 たとえば、数個のサンプルについて外観と寸法が良好でも、 そのサンプルはどの鋳造条件…
ダイカスト金型を発注する前に、図面・要求仕様の何を確認すべきか
ダイカスト部品の新規立上げでは、3Dデータと2D図面をサプライヤーへ渡し、見積を取得した後、そのまま金型製作へ進めてしまうことがあります。 しかし、図面が完成していることと、その図面がダイカスト金型の製作へ進める状態になっていることは同じではありません。 量産開始後に問題になりやすいのは、単に「抜き勾配が不足していた」「肉厚が厚かった」といった典型的なDFM…
中国でダイカスト金型を調達するとき|製作開始前に確認すべきポイント
中国からダイカスト部品を調達する案件では、部品単価と同じくらい、金型条件の確認が重要です。 金型見積に「SKD61」「○○ショット保証」「1式」と書かれていても、それだけでは、その金型が量産条件に合っているか、将来の保全や修理がしやすいか、別工場への移管が必要になったときに対応できるかまでは判断できません。 買い手側で重要なのは、金型設計そのものを代行するこ…
中国からダイカスト部品を調達するとき、見積価格をどう比較するか|単価だけでは見えない6つのコスト要因
中国からダイカスト部品を調達するとき、見積単価だけで判断せず、材料・鋳造・二次加工・金型・品質保証・物流の6つのコスト要因とRFQ前提をそろえて比較する方法を解説します。
アルミ鋳造の工法選定をどう進めるか|5つの判断軸と第一候補の絞り込み方
複数のアルミ鋳造工法が候補になる場合に、品質、金型・設備、生産性、後工程、Total Project Costの5つの判断軸から比較し、第一候補を絞り込む方法を解説します。
真空ダイカストなのにガス巣が減らないとき、真空度以外に何を確認するか
真空ダイカストを採用しているにもかかわらず、加工後にガス巣が見つかる、あるいは気密試験の不良がなかなか減らない。こうした場合、最初に「真空が十分に効いていないのではないか」と考えることがあります。 しかし、真空装置が付いていることと、溶湯がキャビティを充填するタイミングで実際に空気を排出できていることは同じではありません。 設定画面に表示される真空値だけを見…
加工後の巣が見つかった場合、鋳造条件を変更する前に確認したいポイント
加工後に巣が見つかったら、欠陥位置の再現性と形状、加工代との関係を確認します。ガス巣と引け巣の見分け方、プロセスデータの確認順序まで解説。鋳造条件の変更は最後の手段です。
アルミダイカストの巣・エア漏れはどう改善する?原因切り分けと工程対策
アルミダイカストの巣や加工後のエア漏れについて、ガス巻き込み、引け巣、溶湯、排気、射出条件、金型温調、機械加工の観点から原因を切り分け、工程改善につなげる方法を解説します。
アルミダイカストのガス巣と引け巣の違い|発生メカニズムとCAE・金型対策
アルミダイカストのガス巣と引け巣について、欠陥形態と発生位置から違いを整理し、流動・凝固CAEと金型設計を使って原因仮説を検証し、対策につなげる方法を解説します。
EV向け薄肉アルミダイカストを量産化するには|ハウジング部品で確認すべき5つのポイント
EV向けハウジング・ケース部品を薄肉アルミダイカストで量産する際に、材料・工法、充填性、金型温調、内部品質、寸法・後加工の5つの確認ポイントを生産技術と中国調達の視点から解説します。
ADC12とA380の違い|合金特性・鋳造条件・部品要求から考える選定ポイント
ADC12とA380を単純な相当材として扱わず、合金規格、部品要求、鋳造工法、内部品質、機械加工、表面処理、サプライヤー実績から比較する確認ポイントを整理します。
ダイカストの鋳造欠陥を減らす離型剤スプレーの最適化と品質管理
離型剤スプレーの過不足・ムラ・残留堆積・ブロー不足は、コールドシャット、ガス系欠陥、異物混入、カーボン堆積などのリスク要因になります。スプレー量・濃度・型温・ノズル・ブロー・清掃・工程監視の7項目から、原因を切り分けて標準化する実務的な確認方法を解説します。
ダイカスト部品のコストは何で決まる?見積価格を構成する6つの要因
ダイカスト部品の見積価格は、材料費だけでは決まりません。鋳造、金型、機械加工・表面処理、品質保証、物流まで、コストを左右する6つの要因を中国調達の視点から解説します。
アルミ鋳造の工法選定|HPDC・LPDC・GDCをどう比較するか
アルミ鋳造でHPDC・LPDC・GDCをどう選ぶか。製品形状、品質要求、材質、生産数量、後工程、設備・工程能力から工法を比較するポイントを解説します。
ダイカスト生産性改善の進め方|歩留まり・サイクル・金型寿命をどう分析するか
ダイカストの生産性改善を、歩留まり、サイクル、停止ロス、金型寿命、品質データの関係から整理し、現場データから改善優先順位を決める進め方を解説します。
プランジャーチップとショットスリーブのかじり対策|摩耗・焼付きの原因と確認方法
プランジャーチップとショットスリーブのかじりや偏摩耗は、クリアランスだけでは判断できません。熱膨張、芯ずれ、潤滑、表面状態、摩耗パターンを確認し、実際の原因を切り分ける考え方を整理します。
中国ダイカスト調達の技術RFQ|見積前に明確にすべき図面・品質・金型条件
中国ダイカスト調達では、同じ図面でも加工範囲、品質条件、金型スコープなどの前提が違えば見積価格は比較できません。見積前に明確にすべき技術条件と、安易に決めるべきではない項目を整理します。
ダイカスト金型のヒートチェック対策|熱疲労の原因と金型寿命を延ばす考え方
ダイカスト金型の寿命は一律のショット数では決まりません。ヒートチェックの発生メカニズムを起点に、温度分布、冷却、金型形状、材料・熱処理、保全履歴を確認し、対策を量産結果で検証する考え方を整理します。
中国ダイカスト工場の現地監査|証明書だけでは分からない生産能力の確認ポイント
中国のダイカスト工場を評価するには、証明書や設備リストだけでなく、現場で実際に工程がどのように管理され、記録され、異常時に対応されているかを確認する必要があります。ダイカスト部品調達の現地監査で確認したいポイントを整理します。
A356とADC12の違い|材質だけでなく鋳造工法から考える選定ポイント
A356とADC12の選定では、材料物性だけでなく鋳造工法、熱処理、内部品質、機械加工、数量、サプライヤー設備まで含めて考える必要があります。中国でのアルミ鋳造部品調達に必要な判断軸を整理します。
課題から次の情報を探す
技術情報を確認した後、現在の検討段階に合わせて次の情報へ進めます。
現在の製品で品質不良や調達の課題をお持ちですか?
図面や不良が発生している箇所の写真・X線データをお送りいただければ、原因と改善のアプローチを技術的に回答いたします。
無料技術評価・欠陥診断を依頼する →